アイ・コミュニケーション代表の平野友朗です。アイ・メールは、株式会社アイ・コミュニケーションが提供するメール配信システムです。
「今からメルマガを始めても、読んでもらえるのでしょうか?」
メルマガに長く関わっていると、こうした質問をいただきます。SNSも動画もありますし、最近は生成AIを使って簡単に情報を発信できるようになりました。その中で、あえてメルマガを選ぶ理由があるのか。気になるのは当然でしょう。
私は今でも、メルマガは仕事に役立つと考えています。特に、お客さまと長く関わり、信頼関係を築いていく仕事とは相性がいい。
私自身、メルマガを書き続ける理由ははっきりしています。読者の皆さんとの接点を維持して、何か困ったことがあったときに声をかけてもらうためです。
毎回、商品を買っていただく必要はありません。すぐに相談につながらなくてもいい。必要になったときに思い出してもらえる関係をつくる。そのために、メルマガを続けています。
20年以上続けても、接点を持つ意味は変わらない
私がメルマガに触れたのは1999年でした。プロバイダから定期的に届くお知らせがきっかけです。当時はメールが届くこと自体が珍しく、届いたものをしっかり読んでいました。
その後、自分でも配信を始め、メルマガの書き方や運営について相談を受けるようになりました。それが「メルマガコンサルタント」として起業し、本を出版することにつながっていきます。
振り返ると、メルマガを取り巻く環境は大きく変わりました。ブログやSNSが広まり、動画で情報を得ることも当たり前になりました。今はAIに質問すれば、その場で答えが返ってきます。
かつてのように、情報を配信するだけで注目してもらえる時代ではありません。
それでも、お客さまとの接点を持ち続ける意味は変わっていません。むしろ、情報も選択肢も増えたからこそ、自分や自社のことを知ってもらい、覚えていてもらう工夫が必要だと感じています。
私の事業を支えてきたものの一つが、このメルマガを通じたつながりです。新しい本やセミナーをご案内したときに反応してくださる方がいる。仕事で困ったときに、相談してくださる方がいる。長く続ける中で、そのありがたさを何度も感じてきました。
必要になったときに、思い出してもらえるか
一度名刺を交換した相手でも、その後まったく接点がなければ、少しずつ記憶から薄れていきます。よいサービスを提供していても、思い出してもらえなければ相談の候補に入りません。
特に法人向けの仕事は、出会ったその日に契約になるとは限りません。
研修を探す時期、システムを見直す時期、専門家の力が必要になる時期。それぞれの会社に、それぞれのタイミングがあります。
こちらが売りたい日と、相手が必要になる日は違うのです。
その間も接点を持てるのが、メルマガのよさです。仕事に役立つ話や、実際に取り組んでいることを届けていれば、相手に自分の仕事を知ってもらう機会が生まれます。
私は2022年のメルマガでも、発信を続けることは「連絡をしてもいいよ」という許可を出し続けることにつながる、と書きました。
しばらく会っていなくても、近況を知っている相手には連絡しやすいですよね。メルマガへの返信なら、問い合わせフォームに一から入力するより気軽に感じる方もいるでしょう。
大きな商談が毎回生まれなくても、こうした接点が残ることに価値があると考えています。
毎回読まれなくても、続ける意味はある
私のメルマガも、全員が毎回読んでいるとは思っていません。忙しい日は読めないでしょうし、ほかのメールに埋もれることもあるはずです。
だから、一度送って反応がなかっただけで「メルマガは効果がない」と判断するのは早いと思います。
2025年にビジネスメール実態調査への協力をお願いしたときも、継続してご案内する中で回答が集まりました。何度か触れることで、初めて気付く方もいたのでしょう。
一方、すでに回答してくださった方には、同じお願いが続くとくどくなります(笑)。そこで、回答済みの方を案内の対象から外すなど、送り方を考える必要があります。
続けることと、同じものを無条件に送り続けることは違います。読者の状況や反応を見ながら、内容や頻度を調整していく。この積み重ねが大切です。
また、申し込みや回答をお願いするメールなら、目的を一つに絞ったほうが伝わりやすくなります。読んだ方に何をしてほしいのか。そこが曖昧なまま、いろいろな案内を詰め込んでも、相手は迷ってしまいます。
配信した本数だけでなく、そのメールで何を伝えたいのかまで考えておきたいですね。
AIを使うようになって、発信は続けやすくなった
この数年で大きく変わったのは、メルマガをつくる過程です。私自身、原稿のチェックやタイトルの検討などにAIを使っています。
以前は、誤字を減らすための確認にも時間がかかっていました。今はAIに確認を手伝ってもらえるので、制作の負担が軽くなりました。自分で話した内容を原稿に整える使い方もしています。
文章を書くことに苦手意識がある方にとっても、始めやすくなったと思います。
ただ、何を書くかまで、すべてAI任せにしたいわけではありません。
私が日々の仕事で何を試したのか。うまくいかなかったときに、どこを変えたのか。なぜ、その判断をしたのか。そうした材料は、自分の実践の中にあります。
最近は、書籍の制作やウェブサイトの改善にもAIを使っています。実際にやってみると、想像以上に進むこともあれば、自分で考え直さなければいけないこともあります。その経験が、次に読者へ伝えたい話になります。
一般的な解説だけなら、検索やAIでも調べられます。その中で私のメルマガを読む理由があるとすれば、平野が実際に何をして、どう考えたのかを知れることではないでしょうか。
文章を整える作業はAIに手伝ってもらい、生まれた時間で仕事を進める。そこで得た経験を、また発信する。私はこの使い方を続けていきたいと思っています。
書き続けることは、自分の仕事にも返ってくる
メルマガのメリットは、読者との関係だけではありません。書いている自分にも、得るものがあります。
仕事の中で感じたことを文章にしようとすると、「なぜそう思ったのか」「相手にどう伝えれば分かるのか」と考えます。頭の中では分かっていたつもりでも、書こうとすると説明できないこともあるでしょう。
その曖昧な部分を整理することが、自分の理解を深めてくれます。
私が本を書いたり、研修で話したりするときも、日々メルマガを書いている経験が役立っています。毎回、伝わりやすさを考えて書く。その積み重ねが、ほかの仕事にもつながっています。
さらに、過去の原稿を読み返すと、そのときの行動や考えが分かります。「この頃はこんなことに悩んでいたのか」「ここから考え方が変わったんだな」と、自分の変化にも気付けます。
読者とのつながりも、書きためた原稿も、続ける中で少しずつ蓄積されていく。私にとって、メルマガはそういう仕事です。
毎日書く必要はありません
ここまでお伝えすると、「そこまでできない」と感じる方もいるかもしれません。でも、私と同じ頻度で配信する必要はありません。
まずは月に1回でもいいと思います。
お客さまからよく聞かれること、仕事で工夫したこと、サービスを改善した理由。身近なところにも、相手に伝える意味のある話はあります。
立派なノウハウを毎回用意しようとすると、苦しくなります。近況報告でも、今どんな仕事をしているのか、どんな相談に対応できるのかが分かれば、相手の役に立つことがあります。
ただし、何となく始めて、配信そのものを目的にしないことです。
私は2021年に「情報発信に疲れていませんか?」というテーマで書きました。そのときも、仕事につながる、将来役に立つ、楽しいなど、自分にとっての意味を見つけることが大切だとお伝えしています。
誰に、何のために届けるのか。その目的が見えていれば、内容も頻度も決めやすくなります。無理なく仕事に組み込める形を考えてみてください。
続けられる仕組みを、アイ・メールで
メルマガの相談を受ける中で、よく聞かれたのが「どの配信システムを使えばいいですか?」という質問でした。
そこで私自身が約20のシステムを試し、使いやすさに納得して提供を決めたのが、アイ・メールにつながるシステムです。
配信のたびに操作で迷ったり、準備に時間がかかったりすると、それだけで続ける負担になります。伝えたいことがあるときに、無理なく原稿をつくり、届けられる。そのための使いやすさを大切にしています。
もちろん、システムを導入するだけで成果が出るわけではありません。受信を希望する方に届け、不要になった方には解除していただけるようにする。読者の時間をいただくことを忘れず、内容や送り方を見直す。その姿勢も必要です。
SNSやウェブサイトと組み合わせながら、お客さまとの接点を持ち続ける手段としてメルマガを使う。私は、これからもその価値をお伝えしていきたいと思っています。
長く続くビジネスには、長く続くメルマガがある。
まずは月に1回、お客さまに伝えたいことを書いてみませんか。アイ・メールで、無理なく続けられるメール配信を始めていただければうれしいです。
動画でもお話ししています
同じテーマを、平野友朗が動画でお話ししています。メルマガは本当に必要?今こそ始めるべき理由と秘訣(動画)
